Sex and the CityのOP
今年度に僕が観たOPの中でベストだと思うのは「Sex and the City」です。アニメーションではありません。こういう卑俗な内容を除いて実写の映像作品を見ることがないので映画的な教養は持たないんですけど、勉強のため軽く書きます。
cut1。一秒に満たないカットですが、画面右手にいる前景の女性を見なければならないことは、フォーカスと動いている背後の煙によって間違いなく分かります。中景には、ファーストカットであるがゆえに俗っぽく(=日本のテレビアニメーションみたいに)しないで中途半端なポジションに置いている彼女を引き立てるため周りに人を配置しません。しかし特異な存在ではないので、やっぱりセックスはするので、画面左手に老女を見切れさせています。老女は手前の女性と対応して無常を暗示しているようで面白いですね。後景には群集で、タイトルからこの場面の主題は「Sex」となるでしょう。
cut2。名称が分からない編集効果は印象付けのためでしょうか。こんな建物がドラマの舞台のニューヨークにはあるんでしょう。よってこちらの主題は「the City」です。この「Sex」と「the City」が交互に切り替わることでOPは非常に明確にテーマを持ちます。
早回しで雲が移動することで動感を与えます。
cut3。cut1の前景の女性のアップショットです。彼女はキャリー・ブラッドショーといって物語の主役です。やや画面左に位置しています。
cut4。前カットで視線を空いている画面右にやったのを受ける編集効果が入ります。そして先ほどからの水平移動を反復してタイトルがスライドインしてきます。何か有名な橋が左斜めに画面を横切り、その左には垂直にそびえ立つビルと水平な水面、これらが整然とした幾何学的な画面を構成しています。
逆光によって黒く映った全ての建造物が黒い高層ビルに挟まれた白い太陽と色のコントラストを作り、街の存在を誇示しているかのようです。
cut5。cut3と同一ポジションだということはcut4はcut3に挟まれている訳で、それはすなわちこの2カットは相関関係にあると見てよいでしょう。勿論OPのテーマの反復というのもありますが、それよりむしろ特筆すべきなのは補色の活用です。色で言うとcut4では黒白のコントラストを用いていましたが、何より画面を支配していたのは空の深い青でしょう。cut2と同様早回しで雲が動いていましたから、そちらに目がいくようにしていたのは間違いありません。深い青と補色関係にあるのは黄色です。cut3・5では黄色いタクシーが画面を鮮やかに染め上げ、そして何よりカット内の主体であるキャリーの金髪の黄色がセックスのモティーフを強い情感と共に映し出します。その現代的な官能性は口紅の赤と呼応して彼女の印象をより強いものとしてくれます。
cut6・7。キャリーのアップショットが構図を変えて連続します。反復強調といったところでしょうか。
cut8。アオリで高層ビルを見せています。「the City」パートでは幾何学的なモティーフを多用しています。cut2の建物であったり、cut4の橋であったり、そしてここの直方体をしたビルもそうです。やはりこれも図形では捉えられない人間、すなわち「Sex」と対比しているんでしょう。
cut9。僕の限られた語彙では「正面アップショット歩きのフォローショットでトラックダウンをしている」と説明するところです。前カットの最後に僕の限られた語彙では「ズームアウトした後大きくズームインしてカメラを振る」と説明する非常に激しい編集効果が使われていたことと、「the City」パートで常に使われていたcut2で説明したようなことのお陰でいきなりカメラが移動しても違和感は持ちません。
cut10。前カットを補完するように車の行き交う道路をトラックアップしています。「Sex」が動き出して「the City」も動き出しました。
cut11。優雅に歩く「Sex」のモティーフです。cut9同様の撮影をしています。
cut12。堂々たる対称の構図の橋です。相変わらずトラックダウンをしています。
cut13。「Sex」のモティーフなのに優雅に歩きます。cut9同様の撮影をしています。
cut14。建築物をカメラを斜めに移動しながら撮っています。音楽が何か繰り返しを始めたので、映像もなるだけ単純なものをここ5カットは繰り返します。
cut15。車輪とはねる水です。音楽の調子が変わりオチへ向かいます。
cut16。キャリーに水がかかります。「Sex」のモティーフはこうなるのです。cut15で画面左の方に水しぶきが飛んだのを受けて、当然ここでも画面右から水がきます。こういう空間的なものは、特に恣意的に空間を設定するアニメーションおいてはやらなければならないものなのに、それを平然と破る松本理恵氏には崇高な目的があると信じます。
画面奥を走る水をかけたバスの方を彼女が振り向いてカットが終わり、次カットはオチなので著しく平易にポン寄りです。
cut17。キャリーに水をかけたバスはこのドラマの宣伝を掲げて走っているバスでした。それには彼女の写真と「Carrie Bradshaw knows good sex」というコピーが。はい、オチました。
cut18。バツが悪そうな彼女を手前に奥には広告、オチを補完しています。その二つの隣にいるため構図的に当然重要なおじさんは僕じゃあ上手く説明できません。
終わりです。そんなことより昨日からコミケでしょう。勉強をするので元々行かないと決めていました。でも、家にいると実況スレを見ちゃったりしてやっぱり何か寂しいですね。だから、もし明日行けるとしたら、タクシーで始発前に会場到着、西に並んで最初は企業ブースに行ってスタチャで三瓶ちゃんのラジオの公録整理券を取得、続いて東へ行って今回から再販をしないという第四作画室をまず確実に買っておいて(追記:、、、と思ったら第四作画室は一日目でした。)、藤井孝博さんが参加されたNARUTOの映画関係がありそうなのでスタジオへらくれすへ、それから神谷ろんさんのとこへ行って恐らく出ていると思われる原画集を購入、氏は藤井さんの回に参加していらしたのでパート判別の資料にします。あとは佐藤元さんとかアニメーター関係をちょこちょこ見て回って有用だったら買うという感じにしようという妄想計画を勝手に立ててしまいました。うわああ、コミケ行きたいよう。
cut1。一秒に満たないカットですが、画面右手にいる前景の女性を見なければならないことは、フォーカスと動いている背後の煙によって間違いなく分かります。中景には、ファーストカットであるがゆえに俗っぽく(=日本のテレビアニメーションみたいに)しないで中途半端なポジションに置いている彼女を引き立てるため周りに人を配置しません。しかし特異な存在ではないので、やっぱりセックスはするので、画面左手に老女を見切れさせています。老女は手前の女性と対応して無常を暗示しているようで面白いですね。後景には群集で、タイトルからこの場面の主題は「Sex」となるでしょう。
cut2。名称が分からない編集効果は印象付けのためでしょうか。こんな建物がドラマの舞台のニューヨークにはあるんでしょう。よってこちらの主題は「the City」です。この「Sex」と「the City」が交互に切り替わることでOPは非常に明確にテーマを持ちます。
早回しで雲が移動することで動感を与えます。
cut3。cut1の前景の女性のアップショットです。彼女はキャリー・ブラッドショーといって物語の主役です。やや画面左に位置しています。
cut4。前カットで視線を空いている画面右にやったのを受ける編集効果が入ります。そして先ほどからの水平移動を反復してタイトルがスライドインしてきます。何か有名な橋が左斜めに画面を横切り、その左には垂直にそびえ立つビルと水平な水面、これらが整然とした幾何学的な画面を構成しています。
逆光によって黒く映った全ての建造物が黒い高層ビルに挟まれた白い太陽と色のコントラストを作り、街の存在を誇示しているかのようです。
cut5。cut3と同一ポジションだということはcut4はcut3に挟まれている訳で、それはすなわちこの2カットは相関関係にあると見てよいでしょう。勿論OPのテーマの反復というのもありますが、それよりむしろ特筆すべきなのは補色の活用です。色で言うとcut4では黒白のコントラストを用いていましたが、何より画面を支配していたのは空の深い青でしょう。cut2と同様早回しで雲が動いていましたから、そちらに目がいくようにしていたのは間違いありません。深い青と補色関係にあるのは黄色です。cut3・5では黄色いタクシーが画面を鮮やかに染め上げ、そして何よりカット内の主体であるキャリーの金髪の黄色がセックスのモティーフを強い情感と共に映し出します。その現代的な官能性は口紅の赤と呼応して彼女の印象をより強いものとしてくれます。
cut6・7。キャリーのアップショットが構図を変えて連続します。反復強調といったところでしょうか。
cut8。アオリで高層ビルを見せています。「the City」パートでは幾何学的なモティーフを多用しています。cut2の建物であったり、cut4の橋であったり、そしてここの直方体をしたビルもそうです。やはりこれも図形では捉えられない人間、すなわち「Sex」と対比しているんでしょう。
cut9。僕の限られた語彙では「正面アップショット歩きのフォローショットでトラックダウンをしている」と説明するところです。前カットの最後に僕の限られた語彙では「ズームアウトした後大きくズームインしてカメラを振る」と説明する非常に激しい編集効果が使われていたことと、「the City」パートで常に使われていたcut2で説明したようなことのお陰でいきなりカメラが移動しても違和感は持ちません。
cut10。前カットを補完するように車の行き交う道路をトラックアップしています。「Sex」が動き出して「the City」も動き出しました。
cut11。優雅に歩く「Sex」のモティーフです。cut9同様の撮影をしています。
cut12。堂々たる対称の構図の橋です。相変わらずトラックダウンをしています。
cut13。「Sex」のモティーフなのに優雅に歩きます。cut9同様の撮影をしています。
cut14。建築物をカメラを斜めに移動しながら撮っています。音楽が何か繰り返しを始めたので、映像もなるだけ単純なものをここ5カットは繰り返します。
cut15。車輪とはねる水です。音楽の調子が変わりオチへ向かいます。
cut16。キャリーに水がかかります。「Sex」のモティーフはこうなるのです。cut15で画面左の方に水しぶきが飛んだのを受けて、当然ここでも画面右から水がきます。こういう空間的なものは、特に恣意的に空間を設定するアニメーションおいてはやらなければならないものなのに、それを平然と破る松本理恵氏には崇高な目的があると信じます。
画面奥を走る水をかけたバスの方を彼女が振り向いてカットが終わり、次カットはオチなので著しく平易にポン寄りです。
cut17。キャリーに水をかけたバスはこのドラマの宣伝を掲げて走っているバスでした。それには彼女の写真と「Carrie Bradshaw knows good sex」というコピーが。はい、オチました。
cut18。バツが悪そうな彼女を手前に奥には広告、オチを補完しています。その二つの隣にいるため構図的に当然重要なおじさんは僕じゃあ上手く説明できません。
終わりです。そんなことより昨日からコミケでしょう。勉強をするので元々行かないと決めていました。でも、家にいると実況スレを見ちゃったりしてやっぱり何か寂しいですね。だから、もし明日行けるとしたら、タクシーで始発前に会場到着、西に並んで最初は企業ブースに行ってスタチャで三瓶ちゃんのラジオの公録整理券を取得、続いて東へ行って今回から再販をしないという第四作画室をまず確実に買っておいて(追記:、、、と思ったら第四作画室は一日目でした。)、藤井孝博さんが参加されたNARUTOの映画関係がありそうなのでスタジオへらくれすへ、それから神谷ろんさんのとこへ行って恐らく出ていると思われる原画集を購入、氏は藤井さんの回に参加していらしたのでパート判別の資料にします。あとは佐藤元さんとかアニメーター関係をちょこちょこ見て回って有用だったら買うという感じにしようという妄想計画を勝手に立ててしまいました。うわああ、コミケ行きたいよう。
テーマ:SEX AND THE CITY - ジャンル:テレビ・ラジオ
