ねぎぼうずのあさたろう第28話「花嫁と荒くれ野武士」
cut○○以下はその数字カット内の説明である、という意です。またこれは僕が放送を観ながら定めたものですから、その数は正確ではないかもしれないということを予めご了承ください。
演出は芝田浩樹さんでした。僕が一番好きな演出家です。この回は全体的に手堅い仕上がりでした。
アバンタイトル
cut1。川です。最初の船で馴染ませておいてから次にカットの主題であるあさたろう達が乗っている船を持ってくる、さすがだなあ。
cut2。あさたろう・にきち・こもも正面です。キャラ紹介なら当然正面でしょう。cut1でも正面を向いていることにより強調もなされました。
cut3。ロングの俯瞰です。イスタブリッシングショットです。ズームアウトしているのはcut1・2の船と川から周囲の状況へと意識を散らすためでしょうか。
cut4。船首方面からカメラでこちら向きの三人の芝居です。楽しそうな顔でかつカメラ方面へ視線を向けてやることで親近感を得られるとか。
cut5。中州に着く船です。
cut6。俯瞰のロングで中州に降り立つあさたろう達です。一応前カットから少し時間が飛んでいます。時間は連続していると思っているから飛ぶと不自然に感じる訳で、止めでそうではないということを見せてくれることにより、全くつっかえることなく観られます。
cut7。右手前に後ろ姿のあさたろうで、左奥に次に乗る船です。次にキャラクターがすることを彼らと同時に見ることで自然に物語に入っていけます。
cut8。前カットからカメラ回り込んであさたろう達です。cut7の補完が主目的です。当然視線は画面左にやっています。
cut9。こももがお金を船頭に渡すカットです。前カットで彼らがアウトしたことで画面外に意識が飛んだので、時間がやや飛んでいても気になりません。寄り気味なのは空間的な違和感を軽減しています。
cut10。奥に前カットの船頭とこももを入れつつ手前ではあさたろうとにきちが船に乗り込みます。一番手前にいることによりカット内の主導権を持っているあさたろうがリアクションをすることで、自然に次の展開へ意識を向けることが出来ます。
cut11。あさたろうの肩の方からPANしていって、リアクションの由来である侍の他にモブも手前に入れ込んで擬似的な主観を作り出しています。これも視聴者を誘導する工夫ですね。
cut12。前カットの主題の侍です。繰り返して強調でしょうか。
cut13。真横から引きの船です。状況説明と方向性の明示を兼ねています。
cut14。モブのリアクションを見せつつPANしてあさたろう達へ。モブで馴染ませてあさたろう達です。
Aパート
cut15。船を漕ぐ竹棒?のアップです。
cut16。俯瞰のロングでイスタブリッシングショットです。前カットがあることで船が漕ぎ出されたということがより明確になりました。
cut17。真横からの船で侍真ん中、おばあさんが右からインしてきます。位置関係を説明する役割が主でしょう。
cut18。前カットで侍が右下を見たことを受けて俯瞰でおにぎりのアップです。全てのカットが取るに足る役割を担っている。本当に自然で素晴らしい。
cut19。正面バストショットのおばあさんです。紹介も兼ねています。そこから左斜めにカメラ移動していって(専門用語で何て言うのか知りません。PANじゃないみたいだし。)侍のリアクションです。カットを割らないことでストレートな同時間同空間の描写が出来るでしょう。それはこのカットの内容を表現するのに相応しいです。
cut20。俯瞰で、おばあさんとリアクションをする侍とモブです。そこから右斜めにカメラが移動していってあさたろう達です。船上の状況を表す為と、次のカットに繋げる為です。
cut21。あさたろう達バストショットでリアクションです。
cut22。cut19のおばあさんのとこと同ポジでおにぎりを落っことします。
cut23。繰り返されたおばあさんと侍の空間描写が生きてきます。侍の袴におにぎりが落ちました。cut19とは異なりカットを割ったのは強調したくなかったから?おにぎりをカメラが追ったりおにぎりを追うためにガタついたりすると、視聴者は違和感を持ち画面に引き付けられるはずです。ここは大したポイントではないので軽く流して貰いたいはずです。
袴からPAN UPして侍アップでリアクションです。
cut24。バストショットのおばあさんです。おばあさんの口の悪さが存分に発揮されます。
cut25。前カットのインパクトといったらないでしょうから、画面左手前におばあさんを入れて反復強調しつつ右奥に侍です。また被写体が単一のショットが続いたため、空間を復習してみせる役割もあったでしょう。
cut26。切り返して侍越しのおばあさんです。これは後のギャグのためですね。cut25は沢山役割を担っているなあ。一見何の変哲もないのに凄い。
cut27。cut23と兼用です。ギャグです。
cut28。侍の顔が動くことで強調されます。怒り心頭です。
cut29。おばあさんを手前に奥に侍です。ややアオリで緊張感を出しつつ、おばあさんは次カットの空間的伏線です。
cut30。おばあさんリアクションです。
cut31。侍越しにおばあさんとモブです。船上の状況の描写です。直前のcut29を根拠にしつつ船の空間を反復して見せています。これは次カットあさたろうの行動の空間的根拠となっています。何て有機的なカット達なんだろう。凄すぎ。
cut32。cut29同ポジでおばあさんと侍の間にあさたろうが割って入ります。
cut33。あさたろう手前に奥おばあさんです。主役の登場ですからこのポジションは必要でしょう。
cut34。侍バストショットです。
cut35。cut33同ポジですが、ここはおばあさんが半端ないです。
cut36。cut34同ポジです。リアクションを見せています。このリアクションのためのcut34ですか。確かに芝田さんが意味のないポジションなんか取るはずがありません。
cut37。cut33同ポジです。手前にいるあさたろうを押しのけて完全におばあさんが主役です。あさたろうがおばあさんの方に半分振り返ったような形になっているからです。カット内の主導権を持つ被写体に視線誘導をさせているわけです。同ポジであることであざとさも感じませんし、少しは省力にもなるのかな。
cut38。cut34より少し寄った侍です。寄って感情をより明確に見せています。
cut39。真横から侍・あさたろう・おばあさんです。寄ったアクションだと無用な切迫感が出る可能性があるので引いたんでしょうか。
cut40。あさたろうバストショットです。そろそろ主役の出番です。
cut41。真横からcut39よりもっと引いて船上の状況を見せています。なるほど、cut39の真横はこのカットを自然に見せる為の1クッションの役割もあったんですね。
cut42。左に船頭右に侍です。侍は船頭の方を向いて中州に戻るよう言います。cut41の空間を意識させつつなので半分振り返っています。
cut43。cut16と同ポジで戻ってくる船です。レイアウト等から薄っぺらなメッセージを読み取らせるアニメじゃないので兼用でいいんです。
cut44。接岸する船です。侍が飛び降りて・・・。
cut45。中州に降り立つ侍の足です。ここら辺は早いカット割で繋げます。今後の展開を予想されたくないからでしょう。
cut46。侍フルショットからズームアウトで、船を漕ぐ竹棒を持っているあさたろう。 cut47。あさたろう決め台詞は当然真正面です。
cut48。cut15同ポジ?船が出るということでオチが明確に表されました。
cut49。手前侍で奥に出て行く船です。cut48の補完をしつつ空間を構築しています。
cut50。前カットの主目的は侍の状況を見せることでしたから、次なるカットは勿論彼のリアクションでしょう。
cut51。侍の主観?遠ざかる船です。
cut52。前カットを受けての侍リアクションです。
cut53。侍の状況を見せてからズームアウトし、あさたろう達が安全であることが示されました。
cut54。侍リアクションです。アップであることで滑稽さを見せているんでしょう。
cut55。怒り狂う侍と水しぶきをあげて進む船、これで完全にあさたろう達が安全であることが示されました。
cut56。前カットで懸念が晴らされたので、今度は船上の状況を見せています。
cut57。半端ないおばあさんの反復です。また、背後のモブで船上の状況を補完しています。
cut58。あさたろう・にきち・こもものリアクションです。メインキャラクターにいちいちリアクションさせてやることで鍵を見落とさないようにとの配慮です。
ここまででこのシークエンスは終了ですが、シークエンスを通じてカメラは一つ残らず同一方向から被写体に向けられていました。これは位置関係云々ではなく、このシークエンスでは船の移動というのがポイントでしたから、今船がどこに向かっているのかを明確に表すためにそうしたんだと思います。
cut59。松の木からPAN DOWNして俯瞰ロングで目的地に到着した船の客達です。簡単に言えばイスタブリッシングショットです。後者のほうが分かり易くていいでしょう。通ぶるために使ってるんじゃないんですよ。本当に。
cut60。真横であさたろう達とおばあさんです。マスターショットでしょうか。だから通ぶってないですって。
cut61。あさたろう達が振り返ったことで、切り返しっぽいポジションへの移行が至って自然ですね。前カットのおばあさんの行動を受けてのあさたろう達リアクションですから、おばあさんがそこそこの力を持つ構図となっています。
cut62。cut61に主導権を持っていたあさたろう達を受けて、俯瞰でおばあさんを捉えています。カットの終わりの方にあさたろうがインしてくるので全然主観ではないです。主観だとあさたろうが意味も無く力を持ち過ぎです。
cut63。おばあさんの顔クローズアップです。画面枠付近を陰にしています。サブリミナル的に挿入されるカットは、このように陰を付けて情報量を増やし印象に残すのがセオリーなんでしょうか。
cut64。真横からおばあさんとあさたろうです。このシークエンス真横二回目ですね。意図は、比較をすることで老人の小ささを見せ、おばあさんの狡猾さを強調する狙いのように思えますがちょっと分かりません。
cut65。あさたろう・にきち・こもものリアクションです。後カットの空間的な根拠となっています。
cut66。あさたろう顔アップから引いていつの間にか後ろにいるおばあさん。あさたろうに感情移入をさせることが必須なシークエンスですから、あさたろうと同じタイミングでおばあさんを認識すべきです。
cut67。前カットに対するあさたろう達のリアクションで、cut65が生きるカットです。おばあさんがあさたろうの背中に乗っかったということを補完しつつ、リアクションで感情誘導です。
cut68。振り返ってあさたろうです。何かやたら振り向きが多いですね。芝田さんってそんなに振り向きをお使いになっていたかなあ。確かに空間を繋げるには有用でしょう。動きが出る構図だというのもあるかも知れません。
cut69。切り返してにきちとこももです。リアクションですね。
cut70。イスタブリッシングショットです。「イスタブリッシングショット」で検索をかけたら上位にきて嫌なんですよね。ここなんかより、もっと読むべきサイトがあるのに。
山からPAN DOWNして道へ。綺麗にカットが繋がります。
cut71。あさたろうの顎切りのフォロー歩きほぼ正面です。座古明史さんもそうなんですけど、場面転換の際には、イスタブリッシングショットともう一つ何か関連するショットを見せといて内容に入りますね。何か法則があるんでしょうか。
cut72。ロング真横からです。方向性の明示でしょう。
cut73。おばあさんの話が今回の本題に関わることに移ったときにカメラが寄ります。
cut74。正面ローリングのこもも、PANしてにきちです。リアクションで感情誘導でしょう。
cut75。振り返っておばあさんです。山本圭子さんハマりすぎでしょう。あさたろうって声優も凄く豪華なんですよね。
cut76。イスタブリッシングショットです。ズームインしているのは意識を村の中に誘導するためでしょうか。
cut77。おばあさんの家の外観です。これもイスタブリッシングショットですね。再びズームインしています。今度は家の中に意識を誘導しているんでしょうか。
cut78。正面にきち・こもものリアクションです。cut74との対比ですね。
cut79。名前なんか知るか、彼女がゆかなだと気付いたときからこの娘はゆかなです。ゆかにゃんです。初見では、このときはまだゆかなだと気付いていません。「ん?野中か?」って思って確認するためにテレビの音量を上げました。「ん?野上か?」とは思っていません。改名なさってから当たり役も掴んで、いい加減ほとぼりも醒めてきたんだから野上とか言うなよ。
cut80。ロングで位置関係の描写です。やっぱロングは早いうちに入れた方がいいですね。いつまでも全体を確認できないと何か窮屈です。
ここはそこそこ長回しなんですけど、ゆかなはずっと後ろ姿ですね。
cut81。cut80でじらされたがゆえにここで爆発です。ゆかなたまらんハアハア。
cut82。やかんです。時間を見せる為に小道具を使うのは芝田さんの得意分野かもしれません。あさたろう第19話でもありました。ここでは前シークエンスから時間が飛んだことを示しています。当然それだけではなく後々構図・色彩のワンポイントとしても登場します。
cut83。ロングの俯瞰です。セオリーでしょう。
cut84。おばあさんとゆかなほぼ正面です。まあセオリーでしょう。
cut85。手前にゆかにゃんの顔、奥にこももとにきちです。cut78を反復しています。これも感情誘導でしょうか。二組を同時に見せるのにここではピン送りを使っています。1アイディアですね。
cut86。差し出されるお茶です。時間が飛んでいます。前カットではゆかなからにきち達へと焦点が移りました。よって主役はにきち達(特ににきち)へと移ったためゆかなの存在感が薄れ、時間が飛んでもそこまで違和感を持たなかったのかなあ。
cut87。ゆかなとあさたろうです。フルです。あさたろうは正面です。ハアハア。
cut88。おばあさんリアクションです。
cut89。ゆかにゃんリアクションです。たまらん。初見ではここでゆかにゃんだと気付きました。それで「え?ゆかな?おお!ゆかな!」って言いました。
cut90。にきち・こももリアクションです。
cut91。俯瞰でおばあさんとゆかな、あさたろうです。位置関係の明示ですね。
cut92。cut90同ポジで再びリアクションです。こももccccccccccccccccccc。稲上晃さんのキャラたまらん。ハアハア。マスコットキャラとかディフォルメキャラが無茶苦茶可愛いんですけど。プリキュアオールスターズを見ても稲上さんデザインキャラの八匹の可愛さがずば抜けていました。
cut93。cut91同ポジです。位置関係を反復しつつ、ゆかなが動くことで次カットが時間的整合性を獲得しています。
cut94。こももちゃんのリアクションからズームアウトしてにきちとゆかな、そしてあさたろうです。流石に三回続けるのはくどいので変えたんでしょう。cut91の位置関係を反復してかつ次カットに自然に繋げる役割です。
cut95。あさたろうリアクションです。
cut96。おばあさんです。やかんがなかったらどんなにしょぼいカットだったろうと考えざるを得ません。
cut97。ゆかなとにきちです。ゆかなリアクションを受けてのにきちリアクションなので、また空間を獲得するためにも同一カットでしょう。
cut98。アオリのおばあさんです。画面のはるか外に視線をやって、この状況が変わる予兆です。
cut99。おばあさん越しにみんなのリアクションです。
cut100。手を叩くおばあさんアップです。
cut101。cut99同ポジです。村の者がインしてきます。なるほど、cut99でおばあさんが手前にるのは、彼女がいなくて村人だけだとカット内の馴染みが薄くて物語として少し危ういからなんですね。
cut102。新たに登場した村人を手前に置いて前カットを反復しつつ、彼らと馴染みが深いおばあさんです。前の村人の間からちらちら見えるあさたろうは後でズームインするからで、空間を獲得するためかカットを割らないんですね。シークエンスラストは本シリーズ主役でこの出来事の当事者であるべきです。
cut103。祝言の準備をする村人たちを引きで、PANしていってそれを見ているこももです。時間が飛んだのでまず状況説明からです。
cut104。こももリアクションです。感情誘導ですね。
cut105。あさたろう・にきち・こももがいる室内です。続いて位置関係の明示です。
cut106。前カットのにきちのポージングを受けて、擬似主観で俯瞰のにきちの膝です。
cut107。右手前にきちで奥あさたろうです。にきちが喋っているということを受けつつあさたろうのリアクションへと誘導します。
cut108。あさたろうの主観にきち正面です。
cut109。cut107同ポジで再びあさたろうリアクションです。
cut110。cut108同ポジです。ギャグだから正面?
cut111。あさたろう正面に左にきち、右こももです。前カットでは左向きで泣いていたにきちが右向きになっています。主観だからどうでも良かったのかな。よく分かりません。
cut112。カットズームインであさたろうバストショット正面です。自然にこれをとるための前カットだったんでしょう。
cut113。cut105での位置関係を反復しています。そしてまた振り向き。今度はカメラの方ではありません。
cut114。障子外に置いたカメラであさたろう達を見せるカットを自然に見せるために、前カットでの後ろ振り向きで意識をそちら側へ飛ばしておいたんですね。
cut115。村人ズームアウトでそれを見るおばあさん達です。何が大変かまだ分かりません。画面右方向から倒れた村人が運ばれてきて、何が大変か少しは分かりました。
cut116。画面手前に倒れた村人は構図上の絶対的な主導権を持っています。これで完璧に何が大変か分かりました。三段階で見せることによって強調したかったということでしょうか。
cut117。前カットの最後にあさたろうがイン、そしてこのカットではあさたろうとおばあさんのリアクションです。ここまで見せてきた老獪なおばあさんの性格からは想像も付かない青ざめた表情をしています。CM前のカットに相応しいですね。
Bパート
cut118。おばあさん家の外観です。屋根です。
cut119。Aパートラストで出てきた怪我人を反復しつつ奥にあさたろうです。つまりマスターショットも兼用しているんです。
cut120。あさたろうを中心としたリアクションから入ります。「怪物?」というセリフもあさたろうの世界にはあまり似つかわしくないですね。「ツカミ」としての効果はあるでしょう。
cut121。切り返してゆかにゃんとおばあさんです。cut120・121で早速cut119の反復を行っています。最後にゆかにゃんにズームインします。なるほど、おばあさんからゆかにゃんへとカットを繋ぐよりこのように1カットで見せる方が空間を獲得出来るので有効ですね。
cut122。回想に入ります。わざと色合いを変えて回想であることを補完しています。映っているのはゴンタの家の外観で、家の扉の前に集まる村人達を描写したものですが、何よりレイアウトがいいですね。以前も書きましたけど、物の多さでもってガッチリ構成されている重厚なレイアウトです。
cut123。木のワレメから中を除いている村人達です。イスタブリッシングショットの後に多少非凡なカットです。場面転換後の進め方も上手いですね。
cut124。前カットの村人達の擬似主観でワレメから見えるゴンタの後姿からアクションです。意図して動画として処理されていないゴンタの動きが淡い回想のイメージと合致しています。この回想は全てそうなっています。
cut125。cut122同ポジで逃げる村人達です。今度はイスタブリッシングショットを有効利用しました。本当に無駄がないです。エコですね。
cut126。舞台は変わり、カボチャのアップです。
cut127。カボチャを食うゴンタズームアウトです。カボチャで繋げています。一応時間が飛んでいるのですが、回想中は動画が入らないので全く不自然ではありません。
cut128。畑でカボチャを食うゴンタの背中からズームアウトしていってそれを見る村人達です。動画が入らない代わりにカメラを動かすことで画面内で時間が静止しないよう工夫しています。
cut129。村人達で繋げて、それを見る村人達前面からPANしています。
cut130。三度場面転換です。ゆかにゃんの後姿と手前に花の木がインしてきます。ゆかにゃん振り返って・・・。
cut131。花の木の陰から顔を出すゴンタ、今回の軸となる話なのでインパクトが必要でしょう。ゆえに、頬を染めるゴンタと花、先ほどの回想からはイメージ出来ない組み合わせを正面から見せています。
cut132。ゆかにゃんリアクションです。当然のごとくcut130の位置関係が基準となっており、画面左を向いています。
cut133。cut131の続き。ズームインします。反復して強調です。
cut134。cut119同ポジです。回想前のカットを繰り返すということは回想の終わりを示すのに有用なんでしょうか。
cut135。cut120同ポジです。上に同じ。
cut136。真横からあさたろう達です。cut119から寄った形です。このシークエンスは、動きがないのでやたらめったらカメラポジションを取れません。以下ここまで出てきたカットを基準として、それを少し変えることで乗り切ります。
cut137。cut120を基準としてゆかなの方へ少し寄った形です。
cut138。ピン送り二回目です。手前に前カットから繋いだゆかなの顔、奥それを見るにきちの顔です。決めのカットに使う技法は、自然に見てもらうために前もって使っておくと。cut85で出てきています。松本理恵さんもそういうことをやっていたような。・・・・思い出せません。
cut139。cut119基準で今度はおばあさんのみバストショットです。
cut140。手前にあさたろう見切れの奥こももです。ほう、cut119であさたろう以外が割かし中途半端に映っているのは、このシークエンスはカメラポジションの選択肢が少ないからか。単調にならないように少しずつ変えて見せるためなんですね。
cut141。cut139同ポジです。おばあさんとゆかなは寧ろきちんと映ってなくちゃいかんでしょう。だって沢山喋るからです。この理由じゃダメでしょうか。
cut142。cut119基準のあさたろうとこもも、そこからPANしていってにきちへ。リアクションさせてそこからカメラがリアクションの根拠へと向けられる、ベタですけどダメじゃないでしょう。
cut143。cut136同ポジです。にきちの発言に対する周囲のリアクションです。
cut144。にきちの顔、キメ台詞なのでアオってます。
cut145。あさたろう・こもものリアクションです。
cut146。ゆかなとおばあさんのリアクションです。今度のリアクションはきちんと見せたいんでしょう。
cut147。俯瞰でにきちとあさたろう達です。こももちゃんかわええ〜。俯瞰なのは単調にさせたくなかったから?
cut148。あさたろうリアクションです。その由来であるこももちゃんを手前に入れています。繋がる時間・繋がる空間、これこそが僕が芝田さんを好きな理由です。
cut149。あさたろう達のコントばかりだとゆかなの意識が希薄になりそう。それを食い止めるために手前に彼女をフルサイズで入れて主導権を持たせて奥にやや引き気味のあさたろう達です。にきちが彼女に近寄って・・・。
cut150。cut120基準のゆかなです。リアクションです。PANしていって村人達です。彼らが地味にずっと立っていたのはここだけのためのようです。
cut151。再び俯瞰です。これも単調にさせたくなかったからかなあ。ちょっと分からない。
cut152。前カットでにきちがアウトした方面からカメラを向けて自然な繋がりでした。そして正面でリアクションのあさたろうとこもも、彼らがアウトしてゆかなとおばあさん達です。1カットでそんなもん見せちゃいますよ。時間が繋がる空間がつながるあああああ。「行くぞ、すもも」「こももだよ」って相当面白いと思うんですけど、お子様には受けてるのかなあ。
cut153。cut122同ポジです。まあ問題なし。にきち達がゴンタの家にやってきました。
cut154。俯瞰でにきちを見せています。うーん、これはあさたろう達がインするということを明確に見せたかったから?前カットでいたのがこのカットでは消えていてそして出てくるというのは記憶に残りやすいとか。
cut155。にきちの振り向きで繋げて、にきちナメからズームインするとワレメからゴンタの目が少し見えます。先ほどの回想で登場したワレメを有効活用しています。無駄がない。
cut156。にきち達三人正面ズームインです。ゴンタ登場が「オチ」だとすると「フリ」に当たるカットです。彼らの感情を素直に見せるなら正面でしょうね。
cut157。cut155の続きで扉に寄っていくカメラ。「フリ」です。
cut158。cut156の続きでにきちに寄っていくカメラ。上に同じ。カメラのズームが止まると・・・。
cut159。手前三人、奥の扉が開いてゴンタが登場します。身長がでかすぎて表情のアドバンテージを持っている目は見えません。cut155で目を見せているのにここであえて見せないことでゴンタの体格の異様さが強調されているんですね。
cut160。俯瞰でリアクションの三人です。なるほど、cut154の俯瞰はこのゴンタのでかさを補完するカットで使うために一旦使っておいたんですね。じゃあcut151はcut154をあざとく見せないためでしょうか。正面が続いたことで希薄になった位置関係を反復していることも見逃せません。
cut161。ややアオリで手前三人、奥ゴンタ入り口をくぐって登場します。俯瞰が続いたので、また存在感を出すならここはアオリですね。
cut162。俯瞰のにきちです。再びゴンタの大きさを補完しています。
cut163。俯瞰の切り返しならアオリです。顔見せの役割も兼ねてゴンタのアップです。
cut164。cut161同ポジでアクション開始です。同ポジの使い方の参考になります、としか書けません。
cut165。アクションにスピードとテンポを出す為だと思われる足のアップです。
cut166。cut164で位置関係が変化したので、真横からにきちとゴンタを捉えて新しい位置関係を見せています。また体格差を見せるのにも真横は有効でしょう。
cut167。前カットで見せた位置関係を補完しつつにきちアクションです。
cut168。位置関係を見せるには当然切り返しで、ゴンタリアクションです。
cut169。切り返してにきちリアクションです。切り返しが三回続いたので、これをどのように終わらせるか興味が出てきます。
cut170。あさたろうとこもものリアクションでした。いざとなればいつでも第三者のリアクションのカットを取ることが出来るので、まずは切り返しを続けて位置関係をきちんと見せようということでしょうか。
cut171。ゴンタアクションです。寄り気味のサイズが続いたので少し引いたということでしょうか。
cut172。にきちリアクション、上に同じ。
cut173。ゴンタ桶投げアクションの予備動作です。さっき引いたから今度は寄ってもいいだろうということですかね。アクションカットは特によく分かりません。ほぼ正面なのはアクションのヤマ場だったからだと思います。cut166から169、171、172で位置関係の認識は獲得済みなので問題ありません。
cut174。にきちほぼ正面リアクションです。今気付いたんですが、ここはにきちの不利が分かるようにアクションを構築していったはずです。分かんないと言っていても仕方がないので、ここの「必殺技→効かないリアクション→転げさせる」いうのはアクションを見る基準にしようと思います。
cut175。cut173同ポジのゴンタ桶投てきです。
cut176。引きの長回しでにきちリアクションです。
cut177。前カットで次々に飛んでくる物、普通に考えればゴンタが投げているんですが、それを描写しないようじゃ不親切でしょう。ゴンタの丸太投てきです。
cut178。cut176同ポジです。
cut179。前カットで最後に飛んできた丸太ナメのあさたろう・こももリアクションです。カットが繋がる時間が繋がる。
cut180。前カットから顔の向きをより強調したポジションのあさたろうアップ、そして振り向いて走り出し、アウトします。カットが繋がる空間が繋がる。
cut181。手前走っているあさたろう真後ろからで、奥にゴンタです。カメラポジションが低いのは走りを補完するためと、飛び上がるアクションを強調するためですね。
cut182。ネギ汁噴射です。ゴンタに対するアクションなので、cut180で見せた位置関係を補完しています。
cut183。ゴンタリアクションです。位置関係を見せているのは勿論のこと、俯瞰なのもあさたろうが高く飛び上がっている前カットの影響です。
cut184。あさたろう・こもものリアクションです。ゴンタ・あさたろう・こももの位置関係を見せつつ、cut191のこももの空間的伏線となっています。
cut185。手前あさたろう、奥ゴンタでアオっています。カメラが傾いているのは異常性の描写で、あさたろうが手前なのはcut184の主導権を持っているから。
cut186。前カットでゴンタが高く持ち上げた石ナメの奥あさたろうリアクションです。俯瞰なのは高さの強調の為です。
cut187。ゴンタの目クローズアップです。cut63画面枠付近を同様陰にしています。ここから素早くカットが切り替わっていきますが、勿論それは切迫感を出す為でしょう。この後再登場するゆかにゃんのアクションは何と言ってもこの回最高のヤマ場なので、そのイメージを鮮明に持ってもらうには、その前の状況が悪ければ悪いほど効果的なはずです。
cut188。持ち上がっている石をサブリミナル的に。
cut189。あさたろう俯瞰のリアクションです。ゴンタのカットが2カット続いたので、俯瞰の方が按配がいいでしょう。また、cut185も効いています。
cut190。ゴンタ石投てきです。ヤマ場なので勿論正面です。カメラの傾きはcut185と同じ効果です。
cut191。こももちゃんのリアクションです。可愛いよね。
cut192。石。ゆかにゃんが投げた石なんですけど、この時点ではゴンタが投げた石だと思わせています。面白いよね。
cut193。ゴンタの石にゆかにゃんの石がヒットしてあさたろうは救われました。良かったよね。スローモーションなのは・・・別に誰でも分かるからいいや。ゴンタとあさたろうの振り向きを見逃すわけにはいきません。
cut194。こももちゃん真横から、そして振り向きます。cut184を根拠にcut193を補完している空間が溢れているカットです。
cut195。cut193で振り向いた二人からズームインしていって見えてきたのはゆかny・・・。
cut196。ゆかにゃんだー!ゆかにゃんにゃん。止め絵にズームしていくと同時に線が太くなっていくのはアニメの宿命です。でも結果的に普通にズームインしていくより強調された気がしないこともない。
cut197。アオリのあさたろうとゴンタです。何でアオリなんだろう。インパクトのあるポジションが欲しかったのか知らん。
cut198。cut196の同ポジです。繰り返して強調です。ゆかにゃん力持ちだね。
cut199。あさたろう・こもものリアクションです。ゆかにゃんはほぼ正面なので位置関係を反復しておこうということでしょうか。
cut200。前カットの二人を右下に、奥にゴンタとゆかにゃんのロングです。位置関係を明確に見せています。にきちが埋まっている場所が映ったということにも注意を向けておくべきです。
cut201。ゴンタのフォロー歩きです。まあ位置関係の補完でしょうね。
cut202。ゆかなです。左を向いて石を投げることにより、これも位置関係を補完しています。
cut203。ゴンタの手前に落ちた石とゴンタ、そしてゴンタにズームインしていきます。ゴンタが思考しているということをはっきり表す為のズームインでしょうか。まあ、視聴者ターゲットは子供ですからね。
cut204。ゴンタ俯瞰で石を投げます。俯瞰なのは、このカットが繰り返された後に軽いヤマ場のカットがあるからでしょうか。ヤマ場は当然正面の寄りなので、それが際立つように俯瞰にしたのかなあ。
cut205。ゆかな石投げです。引き気味なのは、このカットが繰り返された後に軽いヤマ場のカットがあるからでしょうか。ヤマ場は当然正面の寄りなので、それが際立つように引き気味にしたのかなあ。
cut206はcut204兼用です。
cut207はcut205兼用です。
cut208はcut204兼用です。
cut209。手前に飛び交う石をみせつつ、奥であさたろう・こもものリアクションを見せています。当然ここら辺はゆかなとゴンタに主導権があるので、彼らに寄るのはご法度でしょう。そしてにきちが登場します。
cut210。にきち正面です。時間を置いて再登場したにきちにはまあ正面でしょう。
cut211。にきち越しのゆかな石投てきです。
cut212。あさたろうの為とは言え、ゆかなとセックスしたいなあぐらいは考えていたに違いないにきちのリアクションは当然正面です。
cut213はcut204兼用です。
cut214はcut211兼用です。cut212を受けてるんでしょうね。
cut215。カメラが寄ってゆかなの投てきを見せました。
cut216。ゆかなの目のアップです。cut63・187と同じ感じです。cut215はこれを生かす為でしょうか。cut214からここにいくよりは自然ですし、目線の方向が同じなので強調しているんでしょう。目線の方向は当然ここではゴンタの方を向いていなくてはならず、それが分かるのは正面ではなく画面左のはずです。
cut217。ゴンタの目アップです。cut63・187・216と同じ感じです。この2カットで使う為に前もって使っておいたということでしょうか。
cut218。石です。cut217の目線の方向を生かして正面から飛んでくる石です。ちなみに前カットでのゴンタは別にゆかなの方を見ている描写の必要はないですよ。ゆかなの気持ちの揺れこそが本回の軸なので。ゴンタは一途にゆかなを好いているだけです。ゆえに別に対になっていなくてもいいんです。
cut219。石とゴンタです。スローモーションなのは・・・別に誰でも分かるからいいや。真横なのは前2カットで希薄になった位置関係の補完でしょうね。
cut220。そしてゴンタ正面のヤマ場です。腕にズームインしてお子様にも分かり易くしています。
cut221。ヤマ場のカットの主役を入れ込むのは当然で、見せたいのは奥でのゆかなのリアクションです。
cut222。また俯瞰のゴンタですね。なんだなんだ、俯瞰は高い位置にいるゆかなを連想させる役割だったんだ。
cut223。ゆかなリアクションです。おばあさんがインしてきてカメラが引かれます。カットの主役は物思いに沈むゆかなですから、カメラが寄りすぎているせいでおばあさんが力を持たないようにとの配慮でしょう。
cut224。おばあさん指ナメのにきちとゴンタです。時間が空間が。
cut225。前カットを構図的に見ても完全な主役であるにきち、リアクションをしてしかも後ろを振り返りましたから彼に目がいかない視聴者はいなはずです。そんな彼をナメてゴンタです。カットが。
cut226。にきちのリアクションです。
cut227。cut200と同ポジです。何でここでロングなんだろう。確かに重要なところではないからどんなポジションでもとっていいんだけど。
cut228。ゴンタのバストショットです。この状況でこのサイズなら当然重要なセリフです。
cut229。切り返してゆかなアップでリアクションです。見切れているおばあさんは、ここでは空間的な整合というより構図的な力を発揮しています。おばあさんは結婚反対の象徴ですから、存在するだけでカットをそのようにイメージさせる効果があるはずです。また、重要なゆかなのリアクションをきちんとしたサイズで見せつつ、おばあさんを入れるとなると見切れるでしょう。むしろ見切れていることで存在が際立っているとも言ます。それはここまでのカットで積み上げてきたもの、そして何より声が一体となった効果であり、演出家が音響も担当する東映システムの正しさを雄弁に物語っているのです。つまり東映以外の演出家は全てウンコなのです。東映以外でまともな演出家は育ちようがないのです。
cut230。ゴンタの顔アップで重要だったcut228のアングルを生かしつつのリアクションです。
cut231。cut200・227同ポジです。ロングでゴンタが移動している様をきちんと示し、新たな位置関係を明示しています。cut227はこのカットの伏線でしたか。
cut232。あさたろう・こもも手前後姿で、奥歩いているゴンタです。こういうのが挿入されると、次また格好いいカットがきそう。
cut233。あさたろう・こももがゴンタの移動に合わせて首を振り、方向性の補完がなされました。なぜゴンタの移動に合わせてと言えるかというのは、cut232が効いているからです。
cut234。当然前の2カットは伏線ですね。ここでの主役はゆかななんですから。ゆかなもあさたろうと同じ向きに首を振り、ゴンタを見ているということが表されました。ゆかなの後ろにはおばあさんが、cut229同様見切れています。しかし、ここでのゆかなはゴンタの方を見ているため、おばあさんに背を向けていると取ることが出来ます。ここら辺はこの回演出的な最重要ポイント、ゆかなの心理描写を時間・空間・構図それぞれが絶妙に役割を果たしているカットで見せており、観たアニメファンは必ず芝田さんを崇拝せざるを得なくなるのです。
cut235。ゴンタの後姿です。cut234との馴染みがいいですね。繋がる繋がる。
cut236。cut234同ポジのズームインです。
cut237。cut235同ポジで続きです。
cut238。cut236の続きです。繰り返されたということは当然cut234が重要であることを示しています。ゆかなの顔がアップになったところでシークエンスが終わります。これも当然、ゆかながポイントでだからです。
cut239。金屏風です。ズームアウトしています。
cut240。引いたポジションで再び金屏風からズームアウトしていくとばあさんがイン、続いてにきちがインします。イスタブリッシングショットで且つ次カットにきちんと繋げる役割です。
cut241。前カットでは後ろ姿でしたから顔をきちんと見せます。おばあさん正面バストショット、PANしてにきち正面アップショットです。
cut242。にきちを手前に入れて奥にこももです。何、このバケツリレーみたいな堅実なカットのつながり方。お見事。
cut243。イスタブリッシングショットです。見せたいのは勿論真ん中にいるゆかなです。
cut244。ゆかな真横です。このポジションから撮っているのにも当然意味があります。それは後で。
cut245はcut130兼用です。ここから回想に入ります。
cut246はcut131兼用です。
cut247はcut132兼用です。
cut248はcut133兼用です。
cut249。cut131基準のショットでフルショットのゴンタです。それがフェードアウトして・・・。
cut250。回想ラストの前カットと同じポジションのカットが現れます。cut244のポジションは、このカットで初出させて強調させたい花の木を背景に入れ込まないためでした。
cut251。cut244同ポジでゆかなリアクションです。フェードアウトして・・・。
cut252。画面一杯の花です。フェードアウトして・・・。
cut253。cut251同ポジです。フェードアウトの反復は、劇的なシークエンスなので幻想的なイメージを持たせたいからでしょう。
cut254。cut228兼用です。回想が2カット入ります。ここは前の回想とゴンタに関する対比になっています。
cut255。cut235兼用です。
cut256。cut253同ポジです。あさたろうの声がoffで入って・・・。
cut257。手前に花を入れてこのシークエンスここまでの空間を補完しつつ、奥にゆかなとあさたろうで位置関係を見せています。俯瞰なのは花が力を持ちすぎないように。ここはあさたろうが格好いいところですから。
cut258。右手前にあさたろう、左奥にゆかなです。至って普通の会話のポジションですが、最重要ポイントなので奇をてらう必要は全くありません。
cut259。前カットとゆかなの顔の向きが変わっていますが、切り返しならそれは有りなんでしょう。cut85・138三回目のピン送りです。どう考えてもここが決めのカットでした。今回の軸であるゆかなの悩んでいる表情を見せつつ、ここでの鍵であるあさたろうの重要性を過不足なく伝えています。
cut260。cut258同ポジです。
cut261。切り返して左手前にゆかな、右奥にあさたろうです。ここ2カットはcut258の意図と同じですかね。多分。
cut262。cut257同ポジです。最後にゆかなが花を見てゴンタを想う描写でリユースされました。また、cut244があるからこっち側のポジションなんでしょうね。
cut263。cut252兼用でしょうか。
cut264。花の後はゴンタで繋げます。バケツリレーです。
cut265。ゴンタ真横から歩きのフォローショットです。石が落ちる効果音が入ってリアクションをします。真横は方向性を見せるのに最適です。
cut266。リアクションの理由を見せるゴンタ手前の奥に石です。そしてゴンタが振り返りリアクションをすることで、意識をcut256において画面外に飛ばしておいて・・・。
cut267。石からPAN DOWNしてゆかな正面です。正面以外にどこがあるって言うんです。
cut268。切り返してゴンタ正面アップです。正面以外にどこがあるって言うんです。
cut269。cut267同ポジでゆかなが石を投げます。
cut270。ゴンタアオって彼の上方に石が飛んでいきます。cut268を強調しつつ事象を見せつつなのでこのポジションです。
cut271。スペースに石がはまります。
cut272。cut266同ポジです。石がはまったということを前出したポジションで見せて対比させ補完しています。
cut273。前カットで振り向いたゴンタを左手前にナメて堅実に繋げて、右手前にゆかなです。
cut274。続いてゆかなナメのゴンタです。うーんここ2カットは分かんない。
cut275。俯瞰で手前におばあさんとあさたろう、奥に三宅健太・ゆかな夫妻です。画面右上には石もありますし、これまでの流れを一旦総括しつつ、シークエンス初出のキャラを見せて次の段階へ思いやりのあるパスです。
cut276。前カットでゆかながゴンタの方へ歩いてきました。ゆえに二人の位置は近づき、ゴンタの大きさが強調される寄り気味の俯瞰でもゆかなを収めることが出来たのです。影もそのゴンタの大きさを補完しています。
cut277。ゴンタリアクション正面アップです。正面以外にどこがあるって言うんです。
cut278。cut275同ポジです。そうか、cut275でのゆかなの歩行は、歩行自体に大した意味はないからここの空間的伏線を見せるのと同時にやらせていたんだ。半端ねえな。
cut279。あさたろうとおばあさん正面バストショットです。このシークエンスできちんと登場するのは初めてですから正面でしょう。PANしていってこももとにきちも同じサイスです。彼らを先に見せなかったのはギャグ要員だから?天才テレビくんに出ていた学術的に笑いを研究しているという大学教授のおっさんが「笑いは以外性から生まれる」みたいなことを言っていました。しかしこももちゃん可愛いね。こももちゃんの桃色ウンコ食いたいムシャムシャ。理論上は笑いが生まれたはずです。
cut280。前カットの最後でこももちゃんとにきちがゴンタとゆかなの方を見たことを受けて、ロングのゴンタとゆかなです。
cut281。そして前カットを意識させるアオリのあさたろう達三人とおばあさんです。今回はゆかなが軸でもシリーズの主役はあさたろう達ですから、ラストカットにあさたろう達はいなきゃいかんでしょう。そしてPAN DOWNしていって赤い花が映ります。花で連想するのはやはりゴンタとゆかなですから、これはささやかな存在の主張です。補色関係にある赤と緑が印象的ですが、これは互いに引き立てあう理想的な夫婦を象徴しているんでしょうか。切ないピアノの音色から聴き慣れた三味線が入り物語の終わりを示すとき、画面には一杯の花。そして僕らは幸せな結末に至るまでの困難な道のりを思い出し、無垢な涙を流しているのです。
いやいや、ねぎぼうず面白すぎです。つまんなかった回は漂流する回しかない。あれは僕の中での物語のイメージを壊したので。あとは超ハイアベレージです。でも、あまり話題になっているようには思えないなあ。そうなるとTAFで見た着ぐるみはどうするんだろうというあまり考えたくないことが頭をよぎりますが、とにかく今は面白いと言い続けるしかないでしょう。
今回は長峯さんの回と違って全然書くのが苦じゃありませんでした。芝田さんは相当だと思うんですけどねえ。僕の好きなものは世間に受け入れられないのかなあ。
演出は芝田浩樹さんでした。僕が一番好きな演出家です。この回は全体的に手堅い仕上がりでした。
アバンタイトル
cut1。川です。最初の船で馴染ませておいてから次にカットの主題であるあさたろう達が乗っている船を持ってくる、さすがだなあ。
cut2。あさたろう・にきち・こもも正面です。キャラ紹介なら当然正面でしょう。cut1でも正面を向いていることにより強調もなされました。
cut3。ロングの俯瞰です。イスタブリッシングショットです。ズームアウトしているのはcut1・2の船と川から周囲の状況へと意識を散らすためでしょうか。
cut4。船首方面からカメラでこちら向きの三人の芝居です。楽しそうな顔でかつカメラ方面へ視線を向けてやることで親近感を得られるとか。
cut5。中州に着く船です。
cut6。俯瞰のロングで中州に降り立つあさたろう達です。一応前カットから少し時間が飛んでいます。時間は連続していると思っているから飛ぶと不自然に感じる訳で、止めでそうではないということを見せてくれることにより、全くつっかえることなく観られます。
cut7。右手前に後ろ姿のあさたろうで、左奥に次に乗る船です。次にキャラクターがすることを彼らと同時に見ることで自然に物語に入っていけます。
cut8。前カットからカメラ回り込んであさたろう達です。cut7の補完が主目的です。当然視線は画面左にやっています。
cut9。こももがお金を船頭に渡すカットです。前カットで彼らがアウトしたことで画面外に意識が飛んだので、時間がやや飛んでいても気になりません。寄り気味なのは空間的な違和感を軽減しています。
cut10。奥に前カットの船頭とこももを入れつつ手前ではあさたろうとにきちが船に乗り込みます。一番手前にいることによりカット内の主導権を持っているあさたろうがリアクションをすることで、自然に次の展開へ意識を向けることが出来ます。
cut11。あさたろうの肩の方からPANしていって、リアクションの由来である侍の他にモブも手前に入れ込んで擬似的な主観を作り出しています。これも視聴者を誘導する工夫ですね。
cut12。前カットの主題の侍です。繰り返して強調でしょうか。
cut13。真横から引きの船です。状況説明と方向性の明示を兼ねています。
cut14。モブのリアクションを見せつつPANしてあさたろう達へ。モブで馴染ませてあさたろう達です。
Aパート
cut15。船を漕ぐ竹棒?のアップです。
cut16。俯瞰のロングでイスタブリッシングショットです。前カットがあることで船が漕ぎ出されたということがより明確になりました。
cut17。真横からの船で侍真ん中、おばあさんが右からインしてきます。位置関係を説明する役割が主でしょう。
cut18。前カットで侍が右下を見たことを受けて俯瞰でおにぎりのアップです。全てのカットが取るに足る役割を担っている。本当に自然で素晴らしい。
cut19。正面バストショットのおばあさんです。紹介も兼ねています。そこから左斜めにカメラ移動していって(専門用語で何て言うのか知りません。PANじゃないみたいだし。)侍のリアクションです。カットを割らないことでストレートな同時間同空間の描写が出来るでしょう。それはこのカットの内容を表現するのに相応しいです。
cut20。俯瞰で、おばあさんとリアクションをする侍とモブです。そこから右斜めにカメラが移動していってあさたろう達です。船上の状況を表す為と、次のカットに繋げる為です。
cut21。あさたろう達バストショットでリアクションです。
cut22。cut19のおばあさんのとこと同ポジでおにぎりを落っことします。
cut23。繰り返されたおばあさんと侍の空間描写が生きてきます。侍の袴におにぎりが落ちました。cut19とは異なりカットを割ったのは強調したくなかったから?おにぎりをカメラが追ったりおにぎりを追うためにガタついたりすると、視聴者は違和感を持ち画面に引き付けられるはずです。ここは大したポイントではないので軽く流して貰いたいはずです。
袴からPAN UPして侍アップでリアクションです。
cut24。バストショットのおばあさんです。おばあさんの口の悪さが存分に発揮されます。
cut25。前カットのインパクトといったらないでしょうから、画面左手前におばあさんを入れて反復強調しつつ右奥に侍です。また被写体が単一のショットが続いたため、空間を復習してみせる役割もあったでしょう。
cut26。切り返して侍越しのおばあさんです。これは後のギャグのためですね。cut25は沢山役割を担っているなあ。一見何の変哲もないのに凄い。
cut27。cut23と兼用です。ギャグです。
cut28。侍の顔が動くことで強調されます。怒り心頭です。
cut29。おばあさんを手前に奥に侍です。ややアオリで緊張感を出しつつ、おばあさんは次カットの空間的伏線です。
cut30。おばあさんリアクションです。
cut31。侍越しにおばあさんとモブです。船上の状況の描写です。直前のcut29を根拠にしつつ船の空間を反復して見せています。これは次カットあさたろうの行動の空間的根拠となっています。何て有機的なカット達なんだろう。凄すぎ。
cut32。cut29同ポジでおばあさんと侍の間にあさたろうが割って入ります。
cut33。あさたろう手前に奥おばあさんです。主役の登場ですからこのポジションは必要でしょう。
cut34。侍バストショットです。
cut35。cut33同ポジですが、ここはおばあさんが半端ないです。
cut36。cut34同ポジです。リアクションを見せています。このリアクションのためのcut34ですか。確かに芝田さんが意味のないポジションなんか取るはずがありません。
cut37。cut33同ポジです。手前にいるあさたろうを押しのけて完全におばあさんが主役です。あさたろうがおばあさんの方に半分振り返ったような形になっているからです。カット内の主導権を持つ被写体に視線誘導をさせているわけです。同ポジであることであざとさも感じませんし、少しは省力にもなるのかな。
cut38。cut34より少し寄った侍です。寄って感情をより明確に見せています。
cut39。真横から侍・あさたろう・おばあさんです。寄ったアクションだと無用な切迫感が出る可能性があるので引いたんでしょうか。
cut40。あさたろうバストショットです。そろそろ主役の出番です。
cut41。真横からcut39よりもっと引いて船上の状況を見せています。なるほど、cut39の真横はこのカットを自然に見せる為の1クッションの役割もあったんですね。
cut42。左に船頭右に侍です。侍は船頭の方を向いて中州に戻るよう言います。cut41の空間を意識させつつなので半分振り返っています。
cut43。cut16と同ポジで戻ってくる船です。レイアウト等から薄っぺらなメッセージを読み取らせるアニメじゃないので兼用でいいんです。
cut44。接岸する船です。侍が飛び降りて・・・。
cut45。中州に降り立つ侍の足です。ここら辺は早いカット割で繋げます。今後の展開を予想されたくないからでしょう。
cut46。侍フルショットからズームアウトで、船を漕ぐ竹棒を持っているあさたろう。 cut47。あさたろう決め台詞は当然真正面です。
cut48。cut15同ポジ?船が出るということでオチが明確に表されました。
cut49。手前侍で奥に出て行く船です。cut48の補完をしつつ空間を構築しています。
cut50。前カットの主目的は侍の状況を見せることでしたから、次なるカットは勿論彼のリアクションでしょう。
cut51。侍の主観?遠ざかる船です。
cut52。前カットを受けての侍リアクションです。
cut53。侍の状況を見せてからズームアウトし、あさたろう達が安全であることが示されました。
cut54。侍リアクションです。アップであることで滑稽さを見せているんでしょう。
cut55。怒り狂う侍と水しぶきをあげて進む船、これで完全にあさたろう達が安全であることが示されました。
cut56。前カットで懸念が晴らされたので、今度は船上の状況を見せています。
cut57。半端ないおばあさんの反復です。また、背後のモブで船上の状況を補完しています。
cut58。あさたろう・にきち・こもものリアクションです。メインキャラクターにいちいちリアクションさせてやることで鍵を見落とさないようにとの配慮です。
ここまででこのシークエンスは終了ですが、シークエンスを通じてカメラは一つ残らず同一方向から被写体に向けられていました。これは位置関係云々ではなく、このシークエンスでは船の移動というのがポイントでしたから、今船がどこに向かっているのかを明確に表すためにそうしたんだと思います。
cut59。松の木からPAN DOWNして俯瞰ロングで目的地に到着した船の客達です。簡単に言えばイスタブリッシングショットです。後者のほうが分かり易くていいでしょう。通ぶるために使ってるんじゃないんですよ。本当に。
cut60。真横であさたろう達とおばあさんです。マスターショットでしょうか。だから通ぶってないですって。
cut61。あさたろう達が振り返ったことで、切り返しっぽいポジションへの移行が至って自然ですね。前カットのおばあさんの行動を受けてのあさたろう達リアクションですから、おばあさんがそこそこの力を持つ構図となっています。
cut62。cut61に主導権を持っていたあさたろう達を受けて、俯瞰でおばあさんを捉えています。カットの終わりの方にあさたろうがインしてくるので全然主観ではないです。主観だとあさたろうが意味も無く力を持ち過ぎです。
cut63。おばあさんの顔クローズアップです。画面枠付近を陰にしています。サブリミナル的に挿入されるカットは、このように陰を付けて情報量を増やし印象に残すのがセオリーなんでしょうか。
cut64。真横からおばあさんとあさたろうです。このシークエンス真横二回目ですね。意図は、比較をすることで老人の小ささを見せ、おばあさんの狡猾さを強調する狙いのように思えますがちょっと分かりません。
cut65。あさたろう・にきち・こもものリアクションです。後カットの空間的な根拠となっています。
cut66。あさたろう顔アップから引いていつの間にか後ろにいるおばあさん。あさたろうに感情移入をさせることが必須なシークエンスですから、あさたろうと同じタイミングでおばあさんを認識すべきです。
cut67。前カットに対するあさたろう達のリアクションで、cut65が生きるカットです。おばあさんがあさたろうの背中に乗っかったということを補完しつつ、リアクションで感情誘導です。
cut68。振り返ってあさたろうです。何かやたら振り向きが多いですね。芝田さんってそんなに振り向きをお使いになっていたかなあ。確かに空間を繋げるには有用でしょう。動きが出る構図だというのもあるかも知れません。
cut69。切り返してにきちとこももです。リアクションですね。
cut70。イスタブリッシングショットです。「イスタブリッシングショット」で検索をかけたら上位にきて嫌なんですよね。ここなんかより、もっと読むべきサイトがあるのに。
山からPAN DOWNして道へ。綺麗にカットが繋がります。
cut71。あさたろうの顎切りのフォロー歩きほぼ正面です。座古明史さんもそうなんですけど、場面転換の際には、イスタブリッシングショットともう一つ何か関連するショットを見せといて内容に入りますね。何か法則があるんでしょうか。
cut72。ロング真横からです。方向性の明示でしょう。
cut73。おばあさんの話が今回の本題に関わることに移ったときにカメラが寄ります。
cut74。正面ローリングのこもも、PANしてにきちです。リアクションで感情誘導でしょう。
cut75。振り返っておばあさんです。山本圭子さんハマりすぎでしょう。あさたろうって声優も凄く豪華なんですよね。
cut76。イスタブリッシングショットです。ズームインしているのは意識を村の中に誘導するためでしょうか。
cut77。おばあさんの家の外観です。これもイスタブリッシングショットですね。再びズームインしています。今度は家の中に意識を誘導しているんでしょうか。
cut78。正面にきち・こもものリアクションです。cut74との対比ですね。
cut79。名前なんか知るか、彼女がゆかなだと気付いたときからこの娘はゆかなです。ゆかにゃんです。初見では、このときはまだゆかなだと気付いていません。「ん?野中か?」って思って確認するためにテレビの音量を上げました。「ん?野上か?」とは思っていません。改名なさってから当たり役も掴んで、いい加減ほとぼりも醒めてきたんだから野上とか言うなよ。
cut80。ロングで位置関係の描写です。やっぱロングは早いうちに入れた方がいいですね。いつまでも全体を確認できないと何か窮屈です。
ここはそこそこ長回しなんですけど、ゆかなはずっと後ろ姿ですね。
cut81。cut80でじらされたがゆえにここで爆発です。ゆかなたまらんハアハア。
cut82。やかんです。時間を見せる為に小道具を使うのは芝田さんの得意分野かもしれません。あさたろう第19話でもありました。ここでは前シークエンスから時間が飛んだことを示しています。当然それだけではなく後々構図・色彩のワンポイントとしても登場します。
cut83。ロングの俯瞰です。セオリーでしょう。
cut84。おばあさんとゆかなほぼ正面です。まあセオリーでしょう。
cut85。手前にゆかにゃんの顔、奥にこももとにきちです。cut78を反復しています。これも感情誘導でしょうか。二組を同時に見せるのにここではピン送りを使っています。1アイディアですね。
cut86。差し出されるお茶です。時間が飛んでいます。前カットではゆかなからにきち達へと焦点が移りました。よって主役はにきち達(特ににきち)へと移ったためゆかなの存在感が薄れ、時間が飛んでもそこまで違和感を持たなかったのかなあ。
cut87。ゆかなとあさたろうです。フルです。あさたろうは正面です。ハアハア。
cut88。おばあさんリアクションです。
cut89。ゆかにゃんリアクションです。たまらん。初見ではここでゆかにゃんだと気付きました。それで「え?ゆかな?おお!ゆかな!」って言いました。
cut90。にきち・こももリアクションです。
cut91。俯瞰でおばあさんとゆかな、あさたろうです。位置関係の明示ですね。
cut92。cut90同ポジで再びリアクションです。こももccccccccccccccccccc。稲上晃さんのキャラたまらん。ハアハア。マスコットキャラとかディフォルメキャラが無茶苦茶可愛いんですけど。プリキュアオールスターズを見ても稲上さんデザインキャラの八匹の可愛さがずば抜けていました。
cut93。cut91同ポジです。位置関係を反復しつつ、ゆかなが動くことで次カットが時間的整合性を獲得しています。
cut94。こももちゃんのリアクションからズームアウトしてにきちとゆかな、そしてあさたろうです。流石に三回続けるのはくどいので変えたんでしょう。cut91の位置関係を反復してかつ次カットに自然に繋げる役割です。
cut95。あさたろうリアクションです。
cut96。おばあさんです。やかんがなかったらどんなにしょぼいカットだったろうと考えざるを得ません。
cut97。ゆかなとにきちです。ゆかなリアクションを受けてのにきちリアクションなので、また空間を獲得するためにも同一カットでしょう。
cut98。アオリのおばあさんです。画面のはるか外に視線をやって、この状況が変わる予兆です。
cut99。おばあさん越しにみんなのリアクションです。
cut100。手を叩くおばあさんアップです。
cut101。cut99同ポジです。村の者がインしてきます。なるほど、cut99でおばあさんが手前にるのは、彼女がいなくて村人だけだとカット内の馴染みが薄くて物語として少し危ういからなんですね。
cut102。新たに登場した村人を手前に置いて前カットを反復しつつ、彼らと馴染みが深いおばあさんです。前の村人の間からちらちら見えるあさたろうは後でズームインするからで、空間を獲得するためかカットを割らないんですね。シークエンスラストは本シリーズ主役でこの出来事の当事者であるべきです。
cut103。祝言の準備をする村人たちを引きで、PANしていってそれを見ているこももです。時間が飛んだのでまず状況説明からです。
cut104。こももリアクションです。感情誘導ですね。
cut105。あさたろう・にきち・こももがいる室内です。続いて位置関係の明示です。
cut106。前カットのにきちのポージングを受けて、擬似主観で俯瞰のにきちの膝です。
cut107。右手前にきちで奥あさたろうです。にきちが喋っているということを受けつつあさたろうのリアクションへと誘導します。
cut108。あさたろうの主観にきち正面です。
cut109。cut107同ポジで再びあさたろうリアクションです。
cut110。cut108同ポジです。ギャグだから正面?
cut111。あさたろう正面に左にきち、右こももです。前カットでは左向きで泣いていたにきちが右向きになっています。主観だからどうでも良かったのかな。よく分かりません。
cut112。カットズームインであさたろうバストショット正面です。自然にこれをとるための前カットだったんでしょう。
cut113。cut105での位置関係を反復しています。そしてまた振り向き。今度はカメラの方ではありません。
cut114。障子外に置いたカメラであさたろう達を見せるカットを自然に見せるために、前カットでの後ろ振り向きで意識をそちら側へ飛ばしておいたんですね。
cut115。村人ズームアウトでそれを見るおばあさん達です。何が大変かまだ分かりません。画面右方向から倒れた村人が運ばれてきて、何が大変か少しは分かりました。
cut116。画面手前に倒れた村人は構図上の絶対的な主導権を持っています。これで完璧に何が大変か分かりました。三段階で見せることによって強調したかったということでしょうか。
cut117。前カットの最後にあさたろうがイン、そしてこのカットではあさたろうとおばあさんのリアクションです。ここまで見せてきた老獪なおばあさんの性格からは想像も付かない青ざめた表情をしています。CM前のカットに相応しいですね。
Bパート
cut118。おばあさん家の外観です。屋根です。
cut119。Aパートラストで出てきた怪我人を反復しつつ奥にあさたろうです。つまりマスターショットも兼用しているんです。
cut120。あさたろうを中心としたリアクションから入ります。「怪物?」というセリフもあさたろうの世界にはあまり似つかわしくないですね。「ツカミ」としての効果はあるでしょう。
cut121。切り返してゆかにゃんとおばあさんです。cut120・121で早速cut119の反復を行っています。最後にゆかにゃんにズームインします。なるほど、おばあさんからゆかにゃんへとカットを繋ぐよりこのように1カットで見せる方が空間を獲得出来るので有効ですね。
cut122。回想に入ります。わざと色合いを変えて回想であることを補完しています。映っているのはゴンタの家の外観で、家の扉の前に集まる村人達を描写したものですが、何よりレイアウトがいいですね。以前も書きましたけど、物の多さでもってガッチリ構成されている重厚なレイアウトです。
cut123。木のワレメから中を除いている村人達です。イスタブリッシングショットの後に多少非凡なカットです。場面転換後の進め方も上手いですね。
cut124。前カットの村人達の擬似主観でワレメから見えるゴンタの後姿からアクションです。意図して動画として処理されていないゴンタの動きが淡い回想のイメージと合致しています。この回想は全てそうなっています。
cut125。cut122同ポジで逃げる村人達です。今度はイスタブリッシングショットを有効利用しました。本当に無駄がないです。エコですね。
cut126。舞台は変わり、カボチャのアップです。
cut127。カボチャを食うゴンタズームアウトです。カボチャで繋げています。一応時間が飛んでいるのですが、回想中は動画が入らないので全く不自然ではありません。
cut128。畑でカボチャを食うゴンタの背中からズームアウトしていってそれを見る村人達です。動画が入らない代わりにカメラを動かすことで画面内で時間が静止しないよう工夫しています。
cut129。村人達で繋げて、それを見る村人達前面からPANしています。
cut130。三度場面転換です。ゆかにゃんの後姿と手前に花の木がインしてきます。ゆかにゃん振り返って・・・。
cut131。花の木の陰から顔を出すゴンタ、今回の軸となる話なのでインパクトが必要でしょう。ゆえに、頬を染めるゴンタと花、先ほどの回想からはイメージ出来ない組み合わせを正面から見せています。
cut132。ゆかにゃんリアクションです。当然のごとくcut130の位置関係が基準となっており、画面左を向いています。
cut133。cut131の続き。ズームインします。反復して強調です。
cut134。cut119同ポジです。回想前のカットを繰り返すということは回想の終わりを示すのに有用なんでしょうか。
cut135。cut120同ポジです。上に同じ。
cut136。真横からあさたろう達です。cut119から寄った形です。このシークエンスは、動きがないのでやたらめったらカメラポジションを取れません。以下ここまで出てきたカットを基準として、それを少し変えることで乗り切ります。
cut137。cut120を基準としてゆかなの方へ少し寄った形です。
cut138。ピン送り二回目です。手前に前カットから繋いだゆかなの顔、奥それを見るにきちの顔です。決めのカットに使う技法は、自然に見てもらうために前もって使っておくと。cut85で出てきています。松本理恵さんもそういうことをやっていたような。・・・・思い出せません。
cut139。cut119基準で今度はおばあさんのみバストショットです。
cut140。手前にあさたろう見切れの奥こももです。ほう、cut119であさたろう以外が割かし中途半端に映っているのは、このシークエンスはカメラポジションの選択肢が少ないからか。単調にならないように少しずつ変えて見せるためなんですね。
cut141。cut139同ポジです。おばあさんとゆかなは寧ろきちんと映ってなくちゃいかんでしょう。だって沢山喋るからです。この理由じゃダメでしょうか。
cut142。cut119基準のあさたろうとこもも、そこからPANしていってにきちへ。リアクションさせてそこからカメラがリアクションの根拠へと向けられる、ベタですけどダメじゃないでしょう。
cut143。cut136同ポジです。にきちの発言に対する周囲のリアクションです。
cut144。にきちの顔、キメ台詞なのでアオってます。
cut145。あさたろう・こもものリアクションです。
cut146。ゆかなとおばあさんのリアクションです。今度のリアクションはきちんと見せたいんでしょう。
cut147。俯瞰でにきちとあさたろう達です。こももちゃんかわええ〜。俯瞰なのは単調にさせたくなかったから?
cut148。あさたろうリアクションです。その由来であるこももちゃんを手前に入れています。繋がる時間・繋がる空間、これこそが僕が芝田さんを好きな理由です。
cut149。あさたろう達のコントばかりだとゆかなの意識が希薄になりそう。それを食い止めるために手前に彼女をフルサイズで入れて主導権を持たせて奥にやや引き気味のあさたろう達です。にきちが彼女に近寄って・・・。
cut150。cut120基準のゆかなです。リアクションです。PANしていって村人達です。彼らが地味にずっと立っていたのはここだけのためのようです。
cut151。再び俯瞰です。これも単調にさせたくなかったからかなあ。ちょっと分からない。
cut152。前カットでにきちがアウトした方面からカメラを向けて自然な繋がりでした。そして正面でリアクションのあさたろうとこもも、彼らがアウトしてゆかなとおばあさん達です。1カットでそんなもん見せちゃいますよ。時間が繋がる空間がつながるあああああ。「行くぞ、すもも」「こももだよ」って相当面白いと思うんですけど、お子様には受けてるのかなあ。
cut153。cut122同ポジです。まあ問題なし。にきち達がゴンタの家にやってきました。
cut154。俯瞰でにきちを見せています。うーん、これはあさたろう達がインするということを明確に見せたかったから?前カットでいたのがこのカットでは消えていてそして出てくるというのは記憶に残りやすいとか。
cut155。にきちの振り向きで繋げて、にきちナメからズームインするとワレメからゴンタの目が少し見えます。先ほどの回想で登場したワレメを有効活用しています。無駄がない。
cut156。にきち達三人正面ズームインです。ゴンタ登場が「オチ」だとすると「フリ」に当たるカットです。彼らの感情を素直に見せるなら正面でしょうね。
cut157。cut155の続きで扉に寄っていくカメラ。「フリ」です。
cut158。cut156の続きでにきちに寄っていくカメラ。上に同じ。カメラのズームが止まると・・・。
cut159。手前三人、奥の扉が開いてゴンタが登場します。身長がでかすぎて表情のアドバンテージを持っている目は見えません。cut155で目を見せているのにここであえて見せないことでゴンタの体格の異様さが強調されているんですね。
cut160。俯瞰でリアクションの三人です。なるほど、cut154の俯瞰はこのゴンタのでかさを補完するカットで使うために一旦使っておいたんですね。じゃあcut151はcut154をあざとく見せないためでしょうか。正面が続いたことで希薄になった位置関係を反復していることも見逃せません。
cut161。ややアオリで手前三人、奥ゴンタ入り口をくぐって登場します。俯瞰が続いたので、また存在感を出すならここはアオリですね。
cut162。俯瞰のにきちです。再びゴンタの大きさを補完しています。
cut163。俯瞰の切り返しならアオリです。顔見せの役割も兼ねてゴンタのアップです。
cut164。cut161同ポジでアクション開始です。同ポジの使い方の参考になります、としか書けません。
cut165。アクションにスピードとテンポを出す為だと思われる足のアップです。
cut166。cut164で位置関係が変化したので、真横からにきちとゴンタを捉えて新しい位置関係を見せています。また体格差を見せるのにも真横は有効でしょう。
cut167。前カットで見せた位置関係を補完しつつにきちアクションです。
cut168。位置関係を見せるには当然切り返しで、ゴンタリアクションです。
cut169。切り返してにきちリアクションです。切り返しが三回続いたので、これをどのように終わらせるか興味が出てきます。
cut170。あさたろうとこもものリアクションでした。いざとなればいつでも第三者のリアクションのカットを取ることが出来るので、まずは切り返しを続けて位置関係をきちんと見せようということでしょうか。
cut171。ゴンタアクションです。寄り気味のサイズが続いたので少し引いたということでしょうか。
cut172。にきちリアクション、上に同じ。
cut173。ゴンタ桶投げアクションの予備動作です。さっき引いたから今度は寄ってもいいだろうということですかね。アクションカットは特によく分かりません。ほぼ正面なのはアクションのヤマ場だったからだと思います。cut166から169、171、172で位置関係の認識は獲得済みなので問題ありません。
cut174。にきちほぼ正面リアクションです。今気付いたんですが、ここはにきちの不利が分かるようにアクションを構築していったはずです。分かんないと言っていても仕方がないので、ここの「必殺技→効かないリアクション→転げさせる」いうのはアクションを見る基準にしようと思います。
cut175。cut173同ポジのゴンタ桶投てきです。
cut176。引きの長回しでにきちリアクションです。
cut177。前カットで次々に飛んでくる物、普通に考えればゴンタが投げているんですが、それを描写しないようじゃ不親切でしょう。ゴンタの丸太投てきです。
cut178。cut176同ポジです。
cut179。前カットで最後に飛んできた丸太ナメのあさたろう・こももリアクションです。カットが繋がる時間が繋がる。
cut180。前カットから顔の向きをより強調したポジションのあさたろうアップ、そして振り向いて走り出し、アウトします。カットが繋がる空間が繋がる。
cut181。手前走っているあさたろう真後ろからで、奥にゴンタです。カメラポジションが低いのは走りを補完するためと、飛び上がるアクションを強調するためですね。
cut182。ネギ汁噴射です。ゴンタに対するアクションなので、cut180で見せた位置関係を補完しています。
cut183。ゴンタリアクションです。位置関係を見せているのは勿論のこと、俯瞰なのもあさたろうが高く飛び上がっている前カットの影響です。
cut184。あさたろう・こもものリアクションです。ゴンタ・あさたろう・こももの位置関係を見せつつ、cut191のこももの空間的伏線となっています。
cut185。手前あさたろう、奥ゴンタでアオっています。カメラが傾いているのは異常性の描写で、あさたろうが手前なのはcut184の主導権を持っているから。
cut186。前カットでゴンタが高く持ち上げた石ナメの奥あさたろうリアクションです。俯瞰なのは高さの強調の為です。
cut187。ゴンタの目クローズアップです。cut63画面枠付近を同様陰にしています。ここから素早くカットが切り替わっていきますが、勿論それは切迫感を出す為でしょう。この後再登場するゆかにゃんのアクションは何と言ってもこの回最高のヤマ場なので、そのイメージを鮮明に持ってもらうには、その前の状況が悪ければ悪いほど効果的なはずです。
cut188。持ち上がっている石をサブリミナル的に。
cut189。あさたろう俯瞰のリアクションです。ゴンタのカットが2カット続いたので、俯瞰の方が按配がいいでしょう。また、cut185も効いています。
cut190。ゴンタ石投てきです。ヤマ場なので勿論正面です。カメラの傾きはcut185と同じ効果です。
cut191。こももちゃんのリアクションです。可愛いよね。
cut192。石。ゆかにゃんが投げた石なんですけど、この時点ではゴンタが投げた石だと思わせています。面白いよね。
cut193。ゴンタの石にゆかにゃんの石がヒットしてあさたろうは救われました。良かったよね。スローモーションなのは・・・別に誰でも分かるからいいや。ゴンタとあさたろうの振り向きを見逃すわけにはいきません。
cut194。こももちゃん真横から、そして振り向きます。cut184を根拠にcut193を補完している空間が溢れているカットです。
cut195。cut193で振り向いた二人からズームインしていって見えてきたのはゆかny・・・。
cut196。ゆかにゃんだー!ゆかにゃんにゃん。止め絵にズームしていくと同時に線が太くなっていくのはアニメの宿命です。でも結果的に普通にズームインしていくより強調された気がしないこともない。
cut197。アオリのあさたろうとゴンタです。何でアオリなんだろう。インパクトのあるポジションが欲しかったのか知らん。
cut198。cut196の同ポジです。繰り返して強調です。ゆかにゃん力持ちだね。
cut199。あさたろう・こもものリアクションです。ゆかにゃんはほぼ正面なので位置関係を反復しておこうということでしょうか。
cut200。前カットの二人を右下に、奥にゴンタとゆかにゃんのロングです。位置関係を明確に見せています。にきちが埋まっている場所が映ったということにも注意を向けておくべきです。
cut201。ゴンタのフォロー歩きです。まあ位置関係の補完でしょうね。
cut202。ゆかなです。左を向いて石を投げることにより、これも位置関係を補完しています。
cut203。ゴンタの手前に落ちた石とゴンタ、そしてゴンタにズームインしていきます。ゴンタが思考しているということをはっきり表す為のズームインでしょうか。まあ、視聴者ターゲットは子供ですからね。
cut204。ゴンタ俯瞰で石を投げます。俯瞰なのは、このカットが繰り返された後に軽いヤマ場のカットがあるからでしょうか。ヤマ場は当然正面の寄りなので、それが際立つように俯瞰にしたのかなあ。
cut205。ゆかな石投げです。引き気味なのは、このカットが繰り返された後に軽いヤマ場のカットがあるからでしょうか。ヤマ場は当然正面の寄りなので、それが際立つように引き気味にしたのかなあ。
cut206はcut204兼用です。
cut207はcut205兼用です。
cut208はcut204兼用です。
cut209。手前に飛び交う石をみせつつ、奥であさたろう・こもものリアクションを見せています。当然ここら辺はゆかなとゴンタに主導権があるので、彼らに寄るのはご法度でしょう。そしてにきちが登場します。
cut210。にきち正面です。時間を置いて再登場したにきちにはまあ正面でしょう。
cut211。にきち越しのゆかな石投てきです。
cut212。あさたろうの為とは言え、ゆかなとセックスしたいなあぐらいは考えていたに違いないにきちのリアクションは当然正面です。
cut213はcut204兼用です。
cut214はcut211兼用です。cut212を受けてるんでしょうね。
cut215。カメラが寄ってゆかなの投てきを見せました。
cut216。ゆかなの目のアップです。cut63・187と同じ感じです。cut215はこれを生かす為でしょうか。cut214からここにいくよりは自然ですし、目線の方向が同じなので強調しているんでしょう。目線の方向は当然ここではゴンタの方を向いていなくてはならず、それが分かるのは正面ではなく画面左のはずです。
cut217。ゴンタの目アップです。cut63・187・216と同じ感じです。この2カットで使う為に前もって使っておいたということでしょうか。
cut218。石です。cut217の目線の方向を生かして正面から飛んでくる石です。ちなみに前カットでのゴンタは別にゆかなの方を見ている描写の必要はないですよ。ゆかなの気持ちの揺れこそが本回の軸なので。ゴンタは一途にゆかなを好いているだけです。ゆえに別に対になっていなくてもいいんです。
cut219。石とゴンタです。スローモーションなのは・・・別に誰でも分かるからいいや。真横なのは前2カットで希薄になった位置関係の補完でしょうね。
cut220。そしてゴンタ正面のヤマ場です。腕にズームインしてお子様にも分かり易くしています。
cut221。ヤマ場のカットの主役を入れ込むのは当然で、見せたいのは奥でのゆかなのリアクションです。
cut222。また俯瞰のゴンタですね。なんだなんだ、俯瞰は高い位置にいるゆかなを連想させる役割だったんだ。
cut223。ゆかなリアクションです。おばあさんがインしてきてカメラが引かれます。カットの主役は物思いに沈むゆかなですから、カメラが寄りすぎているせいでおばあさんが力を持たないようにとの配慮でしょう。
cut224。おばあさん指ナメのにきちとゴンタです。時間が空間が。
cut225。前カットを構図的に見ても完全な主役であるにきち、リアクションをしてしかも後ろを振り返りましたから彼に目がいかない視聴者はいなはずです。そんな彼をナメてゴンタです。カットが。
cut226。にきちのリアクションです。
cut227。cut200と同ポジです。何でここでロングなんだろう。確かに重要なところではないからどんなポジションでもとっていいんだけど。
cut228。ゴンタのバストショットです。この状況でこのサイズなら当然重要なセリフです。
cut229。切り返してゆかなアップでリアクションです。見切れているおばあさんは、ここでは空間的な整合というより構図的な力を発揮しています。おばあさんは結婚反対の象徴ですから、存在するだけでカットをそのようにイメージさせる効果があるはずです。また、重要なゆかなのリアクションをきちんとしたサイズで見せつつ、おばあさんを入れるとなると見切れるでしょう。むしろ見切れていることで存在が際立っているとも言ます。それはここまでのカットで積み上げてきたもの、そして何より声が一体となった効果であり、演出家が音響も担当する東映システムの正しさを雄弁に物語っているのです。つまり東映以外の演出家は全てウンコなのです。東映以外でまともな演出家は育ちようがないのです。
cut230。ゴンタの顔アップで重要だったcut228のアングルを生かしつつのリアクションです。
cut231。cut200・227同ポジです。ロングでゴンタが移動している様をきちんと示し、新たな位置関係を明示しています。cut227はこのカットの伏線でしたか。
cut232。あさたろう・こもも手前後姿で、奥歩いているゴンタです。こういうのが挿入されると、次また格好いいカットがきそう。
cut233。あさたろう・こももがゴンタの移動に合わせて首を振り、方向性の補完がなされました。なぜゴンタの移動に合わせてと言えるかというのは、cut232が効いているからです。
cut234。当然前の2カットは伏線ですね。ここでの主役はゆかななんですから。ゆかなもあさたろうと同じ向きに首を振り、ゴンタを見ているということが表されました。ゆかなの後ろにはおばあさんが、cut229同様見切れています。しかし、ここでのゆかなはゴンタの方を見ているため、おばあさんに背を向けていると取ることが出来ます。ここら辺はこの回演出的な最重要ポイント、ゆかなの心理描写を時間・空間・構図それぞれが絶妙に役割を果たしているカットで見せており、観たアニメファンは必ず芝田さんを崇拝せざるを得なくなるのです。
cut235。ゴンタの後姿です。cut234との馴染みがいいですね。繋がる繋がる。
cut236。cut234同ポジのズームインです。
cut237。cut235同ポジで続きです。
cut238。cut236の続きです。繰り返されたということは当然cut234が重要であることを示しています。ゆかなの顔がアップになったところでシークエンスが終わります。これも当然、ゆかながポイントでだからです。
cut239。金屏風です。ズームアウトしています。
cut240。引いたポジションで再び金屏風からズームアウトしていくとばあさんがイン、続いてにきちがインします。イスタブリッシングショットで且つ次カットにきちんと繋げる役割です。
cut241。前カットでは後ろ姿でしたから顔をきちんと見せます。おばあさん正面バストショット、PANしてにきち正面アップショットです。
cut242。にきちを手前に入れて奥にこももです。何、このバケツリレーみたいな堅実なカットのつながり方。お見事。
cut243。イスタブリッシングショットです。見せたいのは勿論真ん中にいるゆかなです。
cut244。ゆかな真横です。このポジションから撮っているのにも当然意味があります。それは後で。
cut245はcut130兼用です。ここから回想に入ります。
cut246はcut131兼用です。
cut247はcut132兼用です。
cut248はcut133兼用です。
cut249。cut131基準のショットでフルショットのゴンタです。それがフェードアウトして・・・。
cut250。回想ラストの前カットと同じポジションのカットが現れます。cut244のポジションは、このカットで初出させて強調させたい花の木を背景に入れ込まないためでした。
cut251。cut244同ポジでゆかなリアクションです。フェードアウトして・・・。
cut252。画面一杯の花です。フェードアウトして・・・。
cut253。cut251同ポジです。フェードアウトの反復は、劇的なシークエンスなので幻想的なイメージを持たせたいからでしょう。
cut254。cut228兼用です。回想が2カット入ります。ここは前の回想とゴンタに関する対比になっています。
cut255。cut235兼用です。
cut256。cut253同ポジです。あさたろうの声がoffで入って・・・。
cut257。手前に花を入れてこのシークエンスここまでの空間を補完しつつ、奥にゆかなとあさたろうで位置関係を見せています。俯瞰なのは花が力を持ちすぎないように。ここはあさたろうが格好いいところですから。
cut258。右手前にあさたろう、左奥にゆかなです。至って普通の会話のポジションですが、最重要ポイントなので奇をてらう必要は全くありません。
cut259。前カットとゆかなの顔の向きが変わっていますが、切り返しならそれは有りなんでしょう。cut85・138三回目のピン送りです。どう考えてもここが決めのカットでした。今回の軸であるゆかなの悩んでいる表情を見せつつ、ここでの鍵であるあさたろうの重要性を過不足なく伝えています。
cut260。cut258同ポジです。
cut261。切り返して左手前にゆかな、右奥にあさたろうです。ここ2カットはcut258の意図と同じですかね。多分。
cut262。cut257同ポジです。最後にゆかなが花を見てゴンタを想う描写でリユースされました。また、cut244があるからこっち側のポジションなんでしょうね。
cut263。cut252兼用でしょうか。
cut264。花の後はゴンタで繋げます。バケツリレーです。
cut265。ゴンタ真横から歩きのフォローショットです。石が落ちる効果音が入ってリアクションをします。真横は方向性を見せるのに最適です。
cut266。リアクションの理由を見せるゴンタ手前の奥に石です。そしてゴンタが振り返りリアクションをすることで、意識をcut256において画面外に飛ばしておいて・・・。
cut267。石からPAN DOWNしてゆかな正面です。正面以外にどこがあるって言うんです。
cut268。切り返してゴンタ正面アップです。正面以外にどこがあるって言うんです。
cut269。cut267同ポジでゆかなが石を投げます。
cut270。ゴンタアオって彼の上方に石が飛んでいきます。cut268を強調しつつ事象を見せつつなのでこのポジションです。
cut271。スペースに石がはまります。
cut272。cut266同ポジです。石がはまったということを前出したポジションで見せて対比させ補完しています。
cut273。前カットで振り向いたゴンタを左手前にナメて堅実に繋げて、右手前にゆかなです。
cut274。続いてゆかなナメのゴンタです。うーんここ2カットは分かんない。
cut275。俯瞰で手前におばあさんとあさたろう、奥に三宅健太・ゆかな夫妻です。画面右上には石もありますし、これまでの流れを一旦総括しつつ、シークエンス初出のキャラを見せて次の段階へ思いやりのあるパスです。
cut276。前カットでゆかながゴンタの方へ歩いてきました。ゆえに二人の位置は近づき、ゴンタの大きさが強調される寄り気味の俯瞰でもゆかなを収めることが出来たのです。影もそのゴンタの大きさを補完しています。
cut277。ゴンタリアクション正面アップです。正面以外にどこがあるって言うんです。
cut278。cut275同ポジです。そうか、cut275でのゆかなの歩行は、歩行自体に大した意味はないからここの空間的伏線を見せるのと同時にやらせていたんだ。半端ねえな。
cut279。あさたろうとおばあさん正面バストショットです。このシークエンスできちんと登場するのは初めてですから正面でしょう。PANしていってこももとにきちも同じサイスです。彼らを先に見せなかったのはギャグ要員だから?天才テレビくんに出ていた学術的に笑いを研究しているという大学教授のおっさんが「笑いは以外性から生まれる」みたいなことを言っていました。しかしこももちゃん可愛いね。こももちゃんの桃色ウンコ食いたいムシャムシャ。理論上は笑いが生まれたはずです。
cut280。前カットの最後でこももちゃんとにきちがゴンタとゆかなの方を見たことを受けて、ロングのゴンタとゆかなです。
cut281。そして前カットを意識させるアオリのあさたろう達三人とおばあさんです。今回はゆかなが軸でもシリーズの主役はあさたろう達ですから、ラストカットにあさたろう達はいなきゃいかんでしょう。そしてPAN DOWNしていって赤い花が映ります。花で連想するのはやはりゴンタとゆかなですから、これはささやかな存在の主張です。補色関係にある赤と緑が印象的ですが、これは互いに引き立てあう理想的な夫婦を象徴しているんでしょうか。切ないピアノの音色から聴き慣れた三味線が入り物語の終わりを示すとき、画面には一杯の花。そして僕らは幸せな結末に至るまでの困難な道のりを思い出し、無垢な涙を流しているのです。
いやいや、ねぎぼうず面白すぎです。つまんなかった回は漂流する回しかない。あれは僕の中での物語のイメージを壊したので。あとは超ハイアベレージです。でも、あまり話題になっているようには思えないなあ。そうなるとTAFで見た着ぐるみはどうするんだろうというあまり考えたくないことが頭をよぎりますが、とにかく今は面白いと言い続けるしかないでしょう。
今回は長峯さんの回と違って全然書くのが苦じゃありませんでした。芝田さんは相当だと思うんですけどねえ。僕の好きなものは世間に受け入れられないのかなあ。
テーマ:ねぎぼうずのあさたろう - ジャンル:アニメ・コミック
